トチノキProject
「土地の物」をテーマに、二つの制作物を組み合わせたオブジェを展示します。
一つは、本巣市根尾地区の土を使い作陶した器。これは、作陶用に調整された物ではなく、フィールドワークの中で見つけたものを窯で焼き、表情を楽しみながら手元に残る試みを行います。
もう一つは、土を採取した近くの石や植物を3Dデータ化しプリントアウトしたものを現実に近い形のミニチュアとして手元に残る試みを行います。
土地の記録を、アナログな手法とデジタルな手法の二つを組み合わせから、山との関係を考察します。
プロフィール
山ノ研究所は、海なし県で知られる岐阜県の山間部を中心に活動しているアートユニットです。山をフィールドに活動しているデザイナーと、山に暮らしている陶芸家のそれぞれの視点で、山のくらしの中で生まれるモノやコトをデジタル技術とアナログな手法、オンライン技術とローカルメディアといった組み合わせから、山と人とのくらしの関係を考え、記録や記憶に関する新たな価値づけを検証しています。展示した作品をきっかけに、作品を見た人が実際に山へ足を運んだり、山のくらしを想像することを期待しています。