Interaction 95 |
1999.09.01 |
アグネス・ヘゲダシュ
1964年9月15日ハンガリー、ブダペスト生まれ。1985年から1988年までブダペストのハンガリー応用芸術アカデミー在籍。その後、AKIアート・アカデミーを経て、1990年から1991年にかけてフランクフルトのInstitute for Neue Medienに学ぶ。1990年から1993年までオランダStichting Fonds voor Beeldende KunstのStipendiumを、また1992年にはZKMのProjects tipendiumを受ける。1993年アルス・エレクトロニカのインターラクティブ部門優秀作品賞、1994年ロスアンゼルスのインターラクティブ・メディア・フェスティバルの特別賞を受賞。 主な作品として「プレイン・プレーン・プレイング」(1990年)、「アンステイブル」(1990年)、「4 スペース」(1991年)、「RGB VW」(1991年)、「フルーツ・マシン」(1991年)、「ハンドサイト」(1992年)、「テレバーチャル・フルーツ・マシーン」(1993年)、「言葉の間に」(1995年)などがある。 ハンドサイト この作品の意図は、仮想性の持つテレプレゼンスや五感の再形成といった面を強調することです。つまり、物理的な物体とその仮想的表現を相関させることによって現実と仮想を横断する関係を創造するのです。作品は、円形のプロジェクション・スクリーン、目玉型のセンサー、透明な球形で構成されており、球形の穴にセンサーを入れ動かします。センサーが外にある時には、透明な球形はスクリーン上で仮想の目になります。センサーが球形の中に入ると、観客も仮想の虹彩から中に入ることになり、仮想空間であるコンピューターの3D画像を見ることができます。この画像は、ガラスの瓶にミニチュアの宗教的場面を描いたハンガリーの伝統工芸を図像化したものです。ミニチュアは、物理的形態に封じ込めた仮想性の一つの表現であることから、このような関連づけも適切ではないかと考えられました。また、この風景にはヘゲダシュの初期の作品に関連したオブジェ等が数多く取り入れられており、仮想の眼球に「レトロスペクティブ」な記憶空間を構成しています。 |
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