IAMASの「できるまで」(2日目)
IAMASの「できるまで」は、今年卒業する学生たちが各々の研究や作品制作の過程について振り返るイベントになります。各々のプロジェクトに取り組んだきっかけやその「キモ」、直面した困難や苦労について率直に語り、学内のフォーマルな発表とは違うリラックスした雰囲気の中で、普段なかなか話せないようなことを観客と共有します。ここでは、完成した論文や作品そのものよりも、それらがどのようにして形作られたのかについて焦点を当て、IAMASの学生たちがどのようにアイデアを生み出し、それを発展させているかについて知れる機会となっています。
1組目
修士2年
石塚 隆 ISIZUKA Ryu
身体を基軸にした知覚について、サウンドや映像、孔雀の羽など、あらゆるメディアを用いて作品制作を行う。ストリートダンサーやシステムエンジニアとしてのバックグラウンドを持ちながら、AI生成の映像とTalkbox(シンセサイザー)のパフォーマンスを行うなど、多岐に渡り活動する。
1組目
修士2年
平本 大輔 HIRAMOTO Daisuke
よくわからないただのモノづくり人間です。自然を愛するインドア人間です。どうぞよろしく。
2組目
修士2年
浅尾 楽 ASAO Raku
1999年爆誕
2組目
修士2年
河合 将也 KAWAI Masaya
愛知県田原市出身。多摩美術大学 環境デザイン学科卒業後 、IAMAS に進学。エンジニアリングの力を借りた思索的な装置の制作に取り組んでいる。
ビデオゲームからインタラクティブ表現を再考する
ビデオゲームの美学の著書であり、現代英語圏の美学?芸術の哲学(分析美学)をベースに、ビデオゲーム(=コンピュータゲーム、デジタルゲーム)を研究する松永
伸司さん(京都大学 大学院文学研究科
准教授)をゲストに迎えトークインベントを開催します。
インタラクティブ表現を実践するクワクボリョウタさん(IAMAS
教授)とIAMAS所属の学生、そしてビデオゲームを研究する松永
伸司さんで、作品の体験にインタラクションが発生する点やデジタル技術によるソフトウェアと装置で成立している点で共通するビデオゲームとインタラクティブアートを分析して、インタラクティブな表現の可能性について議論を進めます。
京都大学大学院文学研究科 准教授
松永 伸司 MATSUNAGA Shinji
美学者。京都大学大学院文学研究科准教授。著書に『ビデオゲームの美学』(慶應義塾大学出版会、2018年)、訳書にイェスパー?ユール『ハーフリアル』(ニューゲームズオーダー、2016年)、ネルソン?グッドマン『芸術の言語』(慶應義塾大学出版会、2017年)など。
欧洲杯比赛投注_欧洲杯外围app-竞猜|官网 メディア表現研究科 教授
クワクボリョウタ KUWAKUBO Ryota
アーティスト/欧洲杯比赛投注_欧洲杯外围app-竞猜|官网 教授
1998年より活動を開始。電子デバイスを素材とした装置的な作品《ビットマン》(1998)、《PLX》(2000)、《ニコダマ》(2010)
などを発表。《10番目の感傷(点?線?面)》(2010)
以降は、内面での体験を重視した光と影のインスタレーションを制作。その他、ユニット「パーフェクトロン」として『デザインあ展』(2018)
の展示構成など。
修士2年
竹澤 風太 TAKEZAWA Futa
IAMAS修士二年所属。学部時代の専攻は主にコンピュータサイエンスで、HCIの研究を行う団体に所属し研究開発を行う。現在はIAMASにて「テクノロジーによって変化するメディア環境の中で、新しい表現の在り方を模索すること」をテーマに領域横断的な活動を行なっている。
修士1年
成瀬 陽太 NARUSE Santa
慶應義塾大学(SFC)を卒業後、2023年にIAMASに入学。IAMASでは「インタラクティブな鑑賞体験から現実空間の視え方、視る意識を変えること」をテーマに研究?制作を行っている。
身体のリベリオン、あるいはサイド?バイ?サイド
新垣と花形によるパフォーマンスが前半20~30分、残りの1時間をトークとします。パフォーマンスの内容は、花形と新垣によるオブジェクトと肉体を用いたパフォーマンスを行います。後半のトークは、肉体について話します。現代社会において「隠される」身体、つまり暴力や性、あるいは死など。人間にとって自然として扱われる身体が、表から隠されている現状に対して、話します。
アーティスト
花形 慎 HANAGATA Shin
1995年東京都生まれ。テクノロジカルに加速する資本主義社会において揺らぐ自他境界?人間-非人間の境界への関心のもと、「私」でも「人間」でもなくなっていく肉体を制作する。主な作品に、カメラを肉体の任意の部位に装着することで「眼」を移植し、正常な身体規範の逸脱を試みる実践《still human》、植物?機械?人間の肉体が等価に扱われ、混じり合う「庭」を作るパフォーマンス《A Garden of Prosthesis》などがある。
修士2年
新垣 隆海 ARAKAKI Takaumi
JACKSON kaki / 新垣 隆海