OKOSHI Madoka

Invisible view

Invisible view

?オリジナルの印画紙
独自技法「アセトンによる写真のインクの変質」を美術表現に使用できるよう、極めた。
?大判印刷
印画紙の表層を2cm毎に撮影、Photoshopの水平?平行?回転操作で繋ぎ合わせた。自動処理が信頼できなかったため、手動合成をした。
?Webページ
制作はプログラマーに依頼。(クレジット非公開)
「OpenSeadragon」+「DeepZoom(.dzi)」で『Google Maps』『Google Earth』の地図画像と似たような原理で作品の画像を表示できている。

作品ページ
https://okoshimadoka.github.io/InvisibleView/01
https://okoshimadoka.github.io/InvisibleView/02
https://okoshimadoka.github.io/InvisibleView/03

本作は「オリジナルの印画紙」「大判印刷」「Webページ」の3つの形式の写真で構成される。作者がアセトンを散布することによって印画紙の表層に残った物質的痕跡が、3つの形式を鑑賞する時の指針として機能し、鑑賞時に形式同士を結びつける。痕跡は、被写体の指紋や侵食による大地のイメージと重なり、一つの画像が様々なイメージを呼び込む原器ともなる。

The work consists of three forms of media: “original photographic paper”, “large format printing” and a “web page”. The material traces left on the surface layer of the photographic paper by the artist’s use of acetone spray act as a guideline inking the formats together when viewed. The traces overlapping with the fingerprints of the subject seem similar to images of the erosion of earth, and thereby serve as a source vessel through which a single image can inspire a variety of images.

主査
桑久保亮太
副査
プロフィール
1997年秋田県生まれ。秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業。既存のオブジェクトにグリッチするような作品制作を行い、メディアと人間の関係を問う。